人生を変える方法を考えながら、態度、段階的改善について触れました。今回は、私の好きな話題の一つである舌がテーマです。舌は他のあらゆる感覚の入り口です。ヴェーダによると、舌を統御できれば、すべての感覚を制御できます。ある意味では、舵に似た形と機能をもつ舌の使い方は、人生において私たちを導くものになります。私たちは、舌を使いながら道を進むのです。舌が何のために使われているのか考えてみてください。
最初に心に留めておくべき考えは、私たちの言説が創造的であることです。言葉は種なのです。言葉の種を世界に植える方法は、非常に慎重でなければなりません。言葉には、自分自身にだけでなく、他の人々へも影響をおよぼす力があります。実際、微細なものから粗雑なものにわたる多様なものから成る世界においては、言葉が自分自身と他の人々の心の中で変化の過程を始動させます。
自分が使う言葉に注意してください。たとえば、心の中の怒りや嫉妬を言葉で表わせば、槍のように相手の心を刺します。嫉妬心をもったり、害を与えたいという欲求があるなら、言葉を保留することが最善です。これは、相手が良くなるような建設的な批判をやめたり、怒りを抑圧することを意味しません。発する言葉に細心の注意を払い、相手に良い影響を与えたり、助力したりする変容的な効果を与えたいのです。
世界には、さまざまな性質を持つ音があり、その振動も高低さまざまです。科学は、物理的水準を基本として研究を推進してきたことは、誰もが知っています。しかし、ヴェーダによると、音には霊的なものと物質的なものがあります。また、汚染された音があり、純粋な音もあります。純粋な音は、人を高揚させ、聞く人を正します。また、汚染された音を耳にすると他者を破滅させようとしたり、有害な音は他者や自分自身を劣化させます。
言葉は、種に似ています。言葉は、私たちの考えに影響するのです。そして、考えは行動に影響します。 私たちの行動は、習慣を形成します。習慣は私たちの性格を形成し、性格は私たちの運命を形成するのです。そのため、微細な水準から粗雑な水準にいたる発語は、未来を展開させるのです。精神的に動機づけられ、純粋で自他ともに支えてくれる言葉は、より良い運命を形成します。
サンスクリット語の「shraddha」(信仰)という単語は、「Shrad」(心)という名詞と「dha」(置く)は動詞から成ります。「心を置く」が、「信仰」と解釈されます。私たちが心に留めていることが、自分の声の音と言葉に姿を表すのです。それから、私たち心の状態は、人々に影響を与えます。心の状態が他者にどのような影響を与えるかについて多くの研究が行われてきました。心の中にあるものを言葉で表し、さまざまな歌のために書かれてた多くの歌詩は、周囲の環境や人々に影響を与えてきました。
マントラの科学では、本質的に精神的な音を意図的に発します。マントラとは、私たちの人生に変容をもたらす一連の言葉です。だから、私たちがマントラを唱えるときは、繰り返して唱えるのです。 マントラ(mantra)の、「man」は「心」を、「tra」は「届ける」を意味します。 だから、言葉を繰り返すだけで物質的存在から私たちの心を届けることができ、音の振動が私たちを高揚させるのです。発話によって改善をもたらす実践には、さまざまなものがあります。
バガヴァッド・ギーターによると、私たちは真実でなければなりません。また、他者を怒らせる発言も避け、喜びや恩恵が増すような発話を行うべきなのです。
自分自身や他者に害を与えることの1つは、不在の人々についてのゴシップを話題にすることです。「不在の人々を話題にしない」という誓いを立てれば、人生に大きな変化が現れるでしょう。あなたが不在の人々を話題にしないことに気づいた人々は、あなたをもっと信頼し、あなたと人々の一体感を育みます。試してみれば、大きな違いが生まれるでしょう。
真実を話せば、後になって補うことはありません。少しでも真実を曲げると、隠し事をしてるという事実が常に心についてきます。真実を伝えることは、最初は痛みを伴うことが多いかも知れませんが、それ以降の人生は楽になります。しかし、嘘をつくと、最初は楽ですが、困難が永遠に続きます。だから、一般論としてだけでなく、真実を話すせば、人は事実上自由なります。 人生が清浄で安楽になるのです。
私の舌ヨガのセミナーについて、「それは何なのか?」「舌で『下向きの犬のポーズ』をするのですか?」などと多くの人々が尋ねます。しかし、ヴェーダによると、舌は実際に意識と全感覚への入り口です。だから、舌の使い方に注意深くなることで、意識が向上し、人生が改善し、すべての人々に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
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